棒ノ折山(969m)

2012年10月28日日曜日

埼玉県

2012年10月25日(木)      天気 曇りのち晴れ



今回5回目の山登りになる友人と二人で東京都と埼玉県の境に位置する
棒ノ折山に行ってきました。
棒ノ折嶺、棒ノ峰、棒ノ嶺と呼ばれることもあるようです。

今回この山を選んだのはそろそろ彼が初級者卒業ということもありますが、
山頂の展望だけでは無い登山の楽しみというのを知ってほしいというのがありました。

自分の中では東京近郊の1000m前後の低山で好きな山ベスト3に入る山で
実際シーズン問わず、もう何度となく登っています。
北東方面に大きく開けた展望もすばらしいのですが、
なんといってもこの山の良さは白谷沢のコースにあると思います。


8:50飯能駅発、名郷行きのバスに合わせて、池袋を出発しました。
飯能駅から約40分ほどで河又・名栗湖入り口バス停に着きます。
(このバスはさわらびの湯まで入らないのでここで下車します)

ここから少々長い道路歩きなのですが、有馬ダムを目指して登っていきます。

有馬ダムです。今までに無く水量が少なかったです。
ダムの堰堤上を通って名栗湖沿いに歩いていくと、やがて白谷沢登山口が現れます。

今回は出ていませんでした、入り口脇に水場があります。
ここから常に沢の音を聞きながらの本格的な登山道になります。


大小、名の有る無い滝を見つつ、何度も徒渉を繰り返し、やがて両岸が切り立った核心部が見えてきます。
狭い岩の間に登山道が続いています。一見すると大変そうですが、特に難しいところはありません

白孔雀の滝の脇の細い階段です。奥に落差10m程の滝があります。ここまでがこの登山道の
一番楽しいところですから、注意しつつも十分楽しみましょう。
徒渉を繰り返すので、防水性の高い登山靴が必要ですが、深く水にはまるようなことはありません。


やがて今までの薄暗い感じから少し明るくなり、林道に出ます。
休憩舎があるので、これからの登りに備えて休んでいくと良いでしょう。
沢とお別れして山腹の巻き道を登っていくと、尾根に出ます。『岩茸石』です。

下山はこの石の左手を抜けて、滝ノ平尾根を下ります。

ここからきつい登りになります。沢沿いの変化に富んだ道ではあまり気にする事も無く
高度を稼いでいたので、よけいにきつく感じます。

権次入峠まで登れば、目指す山頂まではあと一登りです。
(登山者が多いのか、登山道は植生の復活の為に横の植林地帯に新しく設けられていました。)

北東方面に大きく開けた山頂です。
平日にもかかわらず多くの登山者が居ましたが、広い山頂ですので座るところには
事欠きません。
ゆっくり昼食を取り、山頂の展望を満喫しました。


日光方面や筑波山などの遠望はもやっとして見ることは出来ませんでしたが、
奥武蔵、秩父方面の山々は見て取れます。
実に秋らしい澄んだ景色でした。

山頂を十分楽しんだ後は、岩茸石まで同じ登山道を戻り、そこから滝ノ平尾根コースで
『さわらびの湯』を目指して下山しました。
※名栗温泉方面へ下山してもよかったのですが、以前は登山者向けに立ち寄り湯があったのですが、どうも食事付きのみになっているようだったので・・・・?

途中、何度か林道によって道が切れますが、案内板がありますので迷うことは無いと思います。


おまけ(苦手な方も多いと思いますが)
ザトウムシというそうです。なんか今回登山道でいっぱい見かけました。
ずっと蜘蛛だと思っていたのですが、違ってました。
どちらかというとサソリの仲間に近いそうです。
巨大化すれば、まさに『火星人襲来』みたいです(笑


下山口の『さわらびの湯』周辺に植えられていた『十月桜』です。
自分はこの桜の事はまったく知りませんでした。
季節はずれの桜に驚きました。寒桜でもなく秋に咲く桜があったんですね。
しかも、一部のみ咲いて残りはまた春に咲くそうで、一年で2度も楽しめるんですね。

夕方のバスは『さわらびの湯』から1時間に1本出てますので、ゆっくりお湯につかってから
帰路につきました。

峠から山頂までの登りのきつさはありますが、本当に面白いコースの山です。
沢沿いなので新緑から初夏にかけては爽やかな感じでよいと思います。
真夏と降雨後の増水時を除けば、いつでも楽しめる山です。



コースタイム 
河又・名栗湖入り口バス停 9:35 → 白谷沢登山口 10:10 → 岩茸石 11:40 →
権次入峠 12:05 → 山頂 12:20~13:05 → 岩茸石 13:33 → さわらびの湯 15:05 







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