大月 岩殿山(634m) 稚児落し

2012年4月18日水曜日

山梨県

2012年4月17日(火)  天気 晴れ




中央線に乗って大月駅のあたりで右手に大きく見える岩山が『岩殿山』です。
かつてはこの岩山に山城が築かれていました。

20数年前、山登りを始めたばかりの頃に登った事があります。
もう詳細は覚えていないのですが、印象的で心に残る山だったことは確かです。
いつも同行する友人が行ってみたいということで選びました。


大月駅を降りたら、駅を背に左手方面へ向かいます。
山に岩殿城跡の看板が見えますから(笑   ひたすらそちらへ向かえばOKです。

桂川にかかる大きな橋を渡り、道なりに行けば岩殿山丸山公園の案内があります。


以前訪れた時は寂れた、ただの公園のような記憶が・・・・・・
今では綺麗に整備され、東京では終わってしまった桜が満開で迎えてくれました。





ただただ綺麗の一言です。これを見に来るだけでも十分楽しめると思います。

途中 稚児落し方面とのを分岐をいったん分けて頂上方面に向かいます。
山頂付近から高川山を中央に富士山方面を眺める。
残念ながら富士山の顔を拝むことは出来ませんでしたが、滝子山、三ッ峠山など周辺の山々は
見て取れました。


山頂一帯も綺麗に整備されていました。

実際の山頂はもっと奥の方ですが、アンテナ等に占拠されて風情がまったくありませんでした。

再度分岐点に戻り、稚児落し方面に向かいます。

兜岩には2箇所ほど鎖場があります。
足がかりもあり、鎖もありますのでゆっくり進めば問題無いとは思います。
ただ高度感はありますので、自信の無い方は林内経由もありますのでそちらをお勧めします。
 一番目の鎖場、わりと難なく進めます。

二つ目の鎖場です。下が切れ落ちてるので、多少高度感はあります。


兜岩から稚児落し途中の天神山です。 浅利天神の小社がありました。




急にひらけて、正面に稚児落しの大岩壁が現れます。



岩殿城主、小山田信茂の側室、千鳥姫が
城が織田の大軍に囲まれたとき、
信茂の次男「賢一郎」と赤ん坊の「万生丸」を連れて、 護衛の城士小幡太郎らと共に
岩殿山の西尾根をつたって逃げました。
明け方、ちょうど岩壁あたりについてときに万生丸が泣き出したため、
泣き声から場所が気づかれる事を恐れた小幡太郎は
万生丸を岩殿山城の断崖から投げ捨てたと言われています。


稚児落しから先ほどの仰ぎ見た場所です。

稚児落しの上です。 ここの隅、邪魔にならなそうな場所でちょっと早いですが昼食を取りました。
いつまでも座ってボーとしていたい場所です。



ここを過ぎると後はもう下るだけです。30分ほどで下山できます。
そこから歩いて駅までも30分ほどです。


今回は訪れた時が実に良かったと思います。
山中にはムラサキヤシオツツジも咲いており、花の美しさに心躍った山行でした。
駅から近く、標高のわりには高度感もあり、岩場もあり、満足度の高い山です。

逆方向から来られた方も数名いらっしゃいましたが、鎖場を考えるとちょっと初心者の方だと
恐怖感が増すような気がします。



コースタイム
大月駅 9:30 → 岩殿城址丸山公園 10:00 → 岩殿山頂 10:30 → 兜岩 11:00
天神山 11:20 → 稚児落し 11:40~12:10 → 大月駅 13:00






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