三本槍岳(1916.9m)

2017年9月29日金曜日

栃木県

2017年9月19日(火)       天気 晴れ



台風一過の火曜日。4年ぶりに那須を訪れてみました。
前回、雨と強風で途中で断念した三本槍岳に再チャレンジです。

三本槍岳自体は2回目。
前回はもう20年以上も前、
那須ロープウェイ山麓駅から峰の茶屋を経由して朝日岳、清水平、三本槍岳、
北温泉へ降りるコースでした。
王道のコースですが、ちょっと長いので今回は少々手抜きコースで(笑

マウントジーンズスキー場でちょうど16日から紅葉ゴンドラという事で
1417m地点までゴンドラの運行を始めたので、これを利用する事にしました。
那須ゴンドラのHP
那須塩原駅からスキー場まで無料のシャトルバスが出ています。
(※要予約です)
三本槍岳の往復だけでしたら4時間ほどで可能ですが、シャトルバスの時間が
10時着、15時発で5時間しか無く、あまりにタイトなので
那須ロープウェイ側へ降りて、そこから路線バスで帰る事にしました。


駅前から9:10発のシャトルバスで出発。
利用者はシーズンが早いのか私たち2人だけでした。
スキー場までは約1時間ほど。
ロープウェイと違って待つことも無く乗れ、一気に500mほどを登って行きます。
『歩いたら結構かかるね~』と下界を眺めながら同行者と歓談。

ゴンドラ山頂駅です。
山頂付近は整備されちょっとした散策コースが設けられていました。
シーズン中は混みそうですね。

ナナカマドの実がもう真っ赤です。

北温泉との分岐を清水平方面へ、ここから中の大蔵尾根を登っていきます。
緩やかにのんびりと幅広の道を登って行きます。 


9月中旬ですがすでに赤く色づき始めた樹々もあります。

ハナニガナがまだ咲いていました。

那須はリンドウが有名ですね。 至る所でオヤマリンドウが咲いていました。

辺りはクマザサの原に変わって開けた感じになります。
正面三本槍岳方面。
左手クマザサの原の向こうに茶臼岳、朝日岳、鬼面山が大きく広がります。

上はだいぶ雲が広がってきてましたが、下界は晴れのようですね。
暑くも寒くも無く、歩いてちょっと汗ばむ程度のちょうど良い気温です。

20年前に比べると綺麗に整備されて歩きやすい道です。

リンドウの群落があちらこちらに。

クマザサの緑をバックに赤い染まったナナカマドの葉が映えます。

だいぶ登ってきました。 
実に気持ちの良い尾根道です。

熊見曽根から朝日岳への稜線が目の前に迫ってきます。

右手に大きく赤面山です。遠目でみてもなんとも気持ちのよさそうな山頂です。
いつか機会があれば訪れてみたいですね。

クマザサの原からハイマツなどに植生も変わってきました。

途中、清水平方面への分岐をやり過ごして三本槍岳へ向かいます。
山頂を踏んでからまた分岐まで戻ってくることになります。

三本槍岳が見えてきました。
山肌がところどころ少し赤茶色に色づいてきてます。


三本槍岳、山頂に到着です。
あいにく雲が出て、遠望は利きませんでしたが、周囲は見てとれました。
昔、領地確認の為、会津藩、那須藩、黒羽藩が槍を立てたという故事に由来する山名です
標識の向こうには会津田島方面の町並が見えます。
なだらかな山腹は色づき始めてました。
もうしばらくすればもっとコントラストがはっきりしてくるんでしょうね。
大倉山方面は雲が遮ってしまってます。
茶臼岳とその右手奥に沼ツ原調整池が見えました。
山頂で昼食を取った後、まだ先も長いので少し早めに出発しました。

前回来た時もそうだったのですが、分岐から山頂までの間は水の抜けが悪いのか
登山道は割とぬかるんでいて多少歩きずらいです。
期待以上、予想外の紅葉の風景を目に焼き付けながら先ほど通った分岐まで戻ります。

分岐に到着したら今度は清水平方面を目指します。

大きく開けて清水平に到着です。ちょっとしたミニ湿原の様相です。

清水平から熊見曽根方面に向かって登って行きます。
途中何度も振り返ってしまう、素晴らしい光景です。


一登りすると眼前には朝日岳へ向かう稜線と茶臼岳が。

途中の1900M峰。雲の躍動感が素晴らしかったです。

素晴らしい景色を眺めての稜線歩きは実に楽しく心躍るものです。
熊見曽根まで来れば、朝日岳まではもう少し。

茶臼岳方面はそれまでの穏やかな山容から打って変わって荒々しい雰囲気です。
茶臼岳山腹からは火山の噴煙が上がっています。

朝日岳までは、ほんの一登りですので是非立ち寄って行きましょう。

山頂より峰の茶屋と茶臼岳。これから進むルートが良く見えます。

歩いてきた三本槍岳方面。

切り立った東側からは鬼面山、高度差のある素晴らしい眺めです。
時期的に山頂はアリの結婚飛行なのでしょうか祠周辺で羽アリがすごかったので、
一通り展望を拝んですぐ下山しました。

朝日岳を下りて、左手峰の茶屋方面に進むと、それまでの穏やかな感じから
荒々しい岩場の道に変わります。
下りきった所から剣が峰にかけては鎖の手すりもある険しい道です。
特に問題は無いのですが、雨が降ってたりすると岩場が濡れて割と滑りやすくなるので
注意が必要です。

剣が峰から峰の茶屋までの間もシーズンが合えばいろんな高山植物の花々が見られます。
もう花のシーズンとしては終わりのこの時は
シラネニンジン?

オヤマリンドウ

アキノキリンソウでしょうか?

ホツツジ。

峰の茶屋に到着です。
いつもは強風が吹き荒れているイメージですが、この日は穏やかでした。
峰の茶屋から朝日岳方面を振り返って。
これから茶臼岳の山腹のがれた登山道を通って那須ロープウェイ山麓駅を目指します。

この登山道から見る風景は荒々しくて、これはこれで自分は好きですね。

だいぶ降りてきました。遠く峰の茶屋。
これから登山道は樹林帯に入っていきます。
素晴らしい景色ともお別れです。また何度となく訪れるとは思いますが。

峰の茶屋からは30、40分ほどでロープウェイ山麓駅に到着します。

山麓駅で身支度を整えてから路線バスに乗って帰りました。

まだ若干早いものの、三本槍岳周辺では予想以上に紅葉していて
緑色とのコントラストがそれは実に綺麗な物でした。
期待していなかっただけに感動もひとしおでした。
今回那須ゴンドラを使ってことで登りも短縮でき、割と楽に歩けた印象です。
お勧めのコースです。


コースタイム

ゴンドラ山麓バス停 10:00 → ゴンドラ山頂駅 10:15 → 清水平方面分岐 11:47 →
三本槍岳山頂 12:13 ~ 12:35 → 清水平 13:03 → 朝日岳 13:50 → 峰の茶屋 14:23
→ ロープウェイ山麓駅 15:00




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