栗駒山(1626m)

2021年9月28日火曜日

岩手県 宮城県

 2021年9月16日(木)     天気 曇り時々雨


当初は台風の通過で雨の予報だった為、中止にしようかという事だったのですが、
台風の進み具合が遅く、天気予報が曇り時々晴れに変わったので、
行くだけ行ってみようと、岩手県、宮城県、秋田県の県境に位置する
栗駒山へ日帰りで行ってきました。

秋の紅葉シーズンだけに運行されるバス以外に春から秋まで
一ノ関駅から登山口の須川温泉まで岩手交通のバスが一日2往復だけ運行されています。
須川温泉に10:30について、帰りのバス便は16:30。
約6時間、歩行時間だけ考えても約4時間なので余裕の日帰りコースです。


一ノ関駅からバスで約1時間半で須川温泉に到着です。
観光バス仕様のシートでは無く、一般によくあるシートでしたので
1時間半はちょっと辛かったですね(笑)
須川温泉到着時はどんよりとした曇り空。

いきなりの温泉天国にウキウキしました。




流れ出る温泉を渡った奥が登山口です。


名残ヶ原まではコースがいくつかありますが、
今回は往きは賽の河原経由で行きました。
前月の志賀高原で見たシラタマノキやキオン、エゾヤマリンドウなどがまだ
見ることができました。
ナナカマドは真っ赤な実をつけていましたが、紅葉にはまだまだでした。



旧噴火口の脇を通ってしばらく行けば

賽の河原に到着です。
この日は風も強くガスも出て、雰囲気抜群でした。

賽の河原を過ぎると小さな湿原です。
少し草紅葉と化してました。

イブキトラノオでしょうか?

ウメバチソウの群落。


樹々のトンネルの奥が開けているのが見えてきます。


名残ヶ原に到着です。 天気のせいか、人影も無く静かな所でした。




自然観察路の分岐に到着です。
右側、須川コースは昭和湖周辺での火山ガス濃度が高い為、通行止めになっていました。
当初は須川コースから入って、産沼コースから下山する予定でしたが
産沼コースの往復になります。


分岐すぐの川を途渉すると、小さな湿原が待ってました。


霧だか霧雨だか、持ち堪えていた天気も崩れてきました。
まあ山ですからしょうがないですね。
道は濡れて少し滑りやすかったです。


三途の川に到着です。
三途の川を渡るというのは何とも・・な感じです。
でも、また渡って現世に戻って来るんですけどね(笑)。

ゴマナとイブキボウフウ

ガスって幻想的な産沼に到着です。

霧雨がだんだんと小雨に変わっていきます。
稜線上になると、雨も強く降るようになり、
数年ぶりの雨具着用となりました。

降りしきる雨の中、少し色づいた葉が雨に濡れてとても綺麗でした。

山頂に到着です。
山頂は雨、風ともに凄いのと、寒さもあり、風を防げる場所でそそくさと昼食を取って
下山しました。
写真ではわからないと思いますので(笑) 素晴らしい山頂を。



山頂を少し降りれば、雨は相変わらずでしたが、風は大人しくなってくれました。
樹々の彩りも鮮やかになりつつあります。

登りと同じコースを辿り、三途の川を渡ったあたりから雨もやみ穏やかな天気です。


分岐前の小湿原。

名残ヶ原まで戻ってきました。
多分いつもでしたら、まだ多くのハイカーがいるのでしょうが、
この日はもう私達だけ、誰もいませんでした。
景色を目に焼き付けながら木道をゆっくり歩きました。

湯煙の須川温泉が見えてきました。

最後はシラタマノキでお別れです。


帰りのバスまで時間が有りましたので、
当然のように露天風呂を頂きました。
天候が優れないせいか、お客さんも少なく、自分達以外に一組ほど。
広い露天風呂を十分堪能しました。
泉質は日本でもまれな強酸性のみょうばん緑ばん泉という事で
実に素晴らしかったです。
今まで数多くの温泉に入ってきましたが、ベスト5に入る泉質だと思います。
いや~~~良かった。
唯一難点は割と丸見えな所が多い点ですかね(笑)
人が少なくて自分は全く気になりませんでしたけど。

東京から日帰りで岩手、宮城の山。
いや~新幹線は凄いですね。
悪天候で山頂の展望は全くでしたし、久々の雨の中でしたが
素晴らしい温泉を堪能できて思い出に残る山行でした。

今度、初夏あたりにまたリベンジしたいですね。
せっかくなので平泉観光とかと併せて1泊旅行も良いかもです。


コースタイム
同行者共々、歳を取ってきた為、登りの時間が少しかかるようになりました。
須川温泉 10:35 → 自然観察路分岐 11:20 → 産沼 12:17 →
山頂 13:20~13:35 → 産沼 14:30 → 分岐14:52 → 須川温泉 15:20