一切経山(1949m) 吾妻小富士(1707m)

2025年10月4日土曜日

福島県

 2025年9月25日(木)    天気 雨時々曇り 強風



以前から訪れたいと思っていた福島県の一切経山に行ってきました。
天候がちょっと微妙だったのですが、もう2回ほど悪天候理由で中止していましたので
無理して行ってきました(笑)。

ちなみ今回は【福島市観光コンベンション協会】が運営する『浄土平スカイアクセス』
利用しました。
浄土平までのバス便が廃止されて久しいですが
これの登山者向けプランを利用すれば現地で5時間半過ごすことができます。
料金は少し高めですがお勧めです。

アクセス便の利用は今回は私たち2人ともう1人の計3人でしたのでタクシーでの送迎でした。
福島駅ではうっすら日も差していましたが、浄土平に着いた時には雨も降り始め、
休憩所で雨具のフル装備に着替えて出発しました。

右手の山の斜面からは絶えず噴煙が吹きあがっています。
天文台の横の入り口は閉鎖されていたため、ビジターセンターの脇から登山コースに
進みます。

この先の分岐で右手一切経山方面に向かいます。
帰りは左手の道から戻ってくる形になります。

アキノキリンソウ。

登りはじめくらいから浄土平の眺め。

登山道脇にはシラタマノキとヤマハハコがいっぱいでした。

ナナカマドは赤い実を付けていました。秋が始まっています。

岩の多い道を上がっていきます。
ヤマウド。まだ実がなりかけでした。

マイヅルソウの実でしょうか?


撮り忘れましたが、酸ヶ平で鎌沼へ向かう道と分かれて一切経山を目指します。
ほどなく酸ヶ平避難小屋。
中は改修中でしたが、トイレは使えました。



紅葉を始めた木もちらほらと。

エゾリンドウ。

山頂に近づくにつれ、かなりガスってきました。


木々も少なくなり、あたり一面岩礫になってきました。
山頂手前はもう火星のような雰囲気。
雨は上がったものの、強風とガスが凄かったです。同行者はかなり不安がっていましたが、
以前経験した安達太良山や那須の峰の茶屋ほどではなかったので、そのまま進みました。

やがて岩を積み上げた経塚のようなものが現れます。幻想的でした。
頂上の標はその先にあります。
晴れていれば奇麗な五色沼を拝むこともできたのでしょうが残念です。
こんな天気でしたので、普段でしたら登山客で賑やかであろう山頂は私たちだけ。
ひどい強風でしたので、そそくさと来た道を引き返すことにしました。


下山途中、雨も止んで、時折ガスも切れて展望が広がる事がありました。


急に顔を出した吾妻小富士。
まるで映画【DUNE】のサンドワームが現れたかのようで印象的でした。


酸ヶ平とその奥に鎌沼。

酸ヶ平の湿原はもう草紅葉になっていました。

やがて霧に包まれた鎌沼に到着です。
誰もいない鎌沼の周囲をあたりの景色を見ながら歩いていきます。

鎌沼から離れて少し行けば姥ケ原です。

姥ケ原では割と紅葉した樹々を見る事ができました。
岩の多い道を注意しながら下っていけば、
出だしの分岐に到着です。
出発時は雨に気を取られて気が付きませんでしたがあたり一面カヤトの原でした。
一旦、休憩所で雨具の整理や持参した弁当を食べて休んだ後、
まだ帰りの時間まであったので吾妻小富士を行けるとこまで行こうという事で
登ってきました。
吾妻小富士は観光客も気軽に登れるよう奇麗に整備されていますが、
火口を一周する場合はやはり登山道ですのでしっかりとした歩きやすい靴が必要です。
吾妻小富士からの浄土平。
一周するにはちょっと時間がギリギリだったので途中で戻って、
帰りの便にピックアップして頂き帰りました。
時間に余裕のある方は途中の高湯温泉での下車も可能ですから汗を流してから
帰っても良いと思います。
※高湯温泉まではバスの便はあります。

晴れていればそれは素晴らしい展望に恵まれて良かったのでしょうが、
まあこれはこれで楽しかったです。(笑)
大自然の力を感じる事ができました。
なにより道中、静かだったのが良いですね。
かなり後々まで印象に残る山行だったと思います。
雨や強風でちょっと時間がとられてしまいました。
当初の予定では、東吾妻山まで行こうかなと思っていましたが
しょうがないですね。
また次回(有るのか?)のお楽しみにしておこうと思います。