小浅間山 (1655m)

2025年11月1日土曜日

長野県

 2025年10月30日(木)     天気 晴れ


最近まで全く知らなかった山で、たまたまGoogle map で
どっか良い手軽な山ないかな~ なんて探していた時に見つけた山。
8月に登った黒斑山、蛇骨岳から浅間山を挟んでちょうど反対側に位置する山です。
正直往復で2時間程度の行程でこれほど感動的な展望を得られる山とは思っていませんでした

軽井沢駅から草軽交通のバスに乗車して30分ほど、有名な白糸の滝の先にある峰の茶屋バス停で下車。

登山口は進行方向の道を渡った向かい側、東大火山観測所の横にあります。
今年は熊の被害も多く、看板を見てちょっと緊張感のあるスタートになりました。

幅広で歩きやすい道が続きます。

マムシグサの実

出だしこそ曇ってましたが、やがて薄日もさして樹々が明るくなってきました。
全体的に植生から色づきは黄色、小金色が多く、赤い色は稀ですが、時々綺麗な色を見せてくれました。



植生が変わってカヤトの原に変わるとその先、大きく開けます。
火山礫と火山灰に覆われ広場になり、右手が小浅間山方面、
左にも浅間山に続く道らしきものはありますが、現在は立ち入り禁止区域です。

ザクザクと火山礫の道を踏みしめながら足を進めます。

ガスってもやっとした景色の中にカラマツの黄色が綺麗にうかんでいます。


西峰との分岐。またここに戻って来てから西峰に進みます。

標識が現れたら山頂はもう間もなく。
火山礫と火山灰に覆われたのっぺりとした山頂です。
小浅間山の山頂に到着です。
残念ながら北側から雲が次から次へと沸き上がり、展望は見えませんでしたが
時折風で流されてできた切れ間から浅間山の裾野とその奥にうっすらと
蓼科山らしきものが見えました。
ここでの展望は諦めて、西峰に向かいました。

西峰に向かう途中で雲が切れ始めて、景色がはっきりと見えるようになってきました。
浅間山の左手には雲の上に北八ヶ岳の峰々が。

西峰につく頃には雲がすっかり取り払われて、目の前に巨大な浅間山が現れ
鬼押出しの方へ大きく広がった裾野が黄金色に染まってそれはもう
思わず【すんげー】と叫んだほど(笑)。
久々に感動しました。



遠く南側には雲の上に甲武信ヶ岳など奥秩父の山々が頭を出していました。
名残惜しいほどの展望でした。
十分堪能した後、来た道を戻りました。


バス停から白糸の滝まで自然歩道もあり40分ほど歩けば行けるのですが、
インバウンドで割と人出が多そうだったので、
そのままバスに乗車して駅まで戻りました。
実際、白糸の滝では積み残しも出るほどの観光客の多さで寄らなくてよかったです。

駅前で昼食を取って、少しぶらぶら観光をしてから帰りました。
それにしてもこんな素晴らしい展望の山があまり知られていないのは驚きでした。
往復2時間程度ですし、たいしてきついところもありませんから超お勧めです。

コースタイムは特に気にもしてませんでしたが
峰の茶屋バス停を9:20に出発。帰り11:25発のバスに乗車しましたので
ゆっくり歩いても2時間ほどです。