北八ヶ岳 白駒池 ニュウ(2352m)

2023年7月24日月曜日

長野県

 2023年7月18日(火)    天気:晴れ時々曇り


夏シーズン、7月から季節運行の茅野駅~麦草峠・白駒池のバスを使って
日帰りで北八ヶ岳のニュウへ行ってきました。

朝一番のあずさ号で八ヶ岳の玄関口でもある茅野駅へ、
そこからバスで白駒池まで。
以前は麦草峠、白駒池の順番でしたが、今回はいったん麦草峠を越して先に白駒池に
到着です。
白駒池までは観光散策で行けるところなので駐車場には車がいっぱいでした。
駐車場の向かい側に大きな白駒の池の入り口。
白駒の池までは、普通に観光地ですので、軽装でも行けるように奇麗に整備され、
多くの観光客の方がいらっしゃいました。
周遊の分岐を過ぎて(今回は右手、白駒荘を目指します。)ちょっと下れば、
すぐに白駒池が現れます。
池を渡る風はとても涼しくて、天然のクーラーでした。
実に美しい風景です。
白駒荘のあたりで少し池の展望を楽しんでから先を目指しました。

池周遊の木道を進んで行くと、やがてニュウ、稲子湯方面への分岐に出ます。
それまで賑やかだった池周辺と異なり、歩く人も少なく静かな登山道になります。
木道やら少しぬかるんだ道を進み、やがて前方が大きく開けて白駒湿原です。
湿原としては規模は小さいのですが、明るい日差しの中、とても開放的で気持ちの良い
所でした。

森の中はコメツガ、シラビソなどの針葉樹の森で、ゴロゴロと大きな岩が点在し、
それぞれが深く苔むした北八ヶ岳特有の風景です。

稲子湯方面の分岐を過ぎると、登りも本格的になります。
大きめの岩、石の多い登山道は苔も有って歩くのにちょっと気を使います。
先が明るくなってくれば間もなく稜線です。
中山峠方面の道を右にやってちょっと進めば一気に開けて稜線です。
左手にはニュウの頭がすぐそこです。
大きな岩が積み重なった山頂からは360度の展望が広がります。
が、この日は南東方面はすでに雲に覆われて見えませんでした。
北西側は去年登った茶臼山に縞枯山。その先に北横岳、蓼科山と続く展望です。
白駒池も眼下に見えます。

登りと反対側は大きく切れ落ちた断崖です。
ちょっと覗き込んで、ヒヤッとしました。(笑)

山頂の岩の間にタカネニガナが咲いていました。

涼しい風を受けながら、山頂で昼食を取ったのち、来た道を白駒池まで戻りました。
中山、高見石を経由して戻る道も周遊コースで良いのですが。
帰りのバスの時間を考えると微妙でしたので
ここは素直に戻ることにしました。

白駒池についたら、今度は右手に進んで一周する事にします。
今回、あまり花には恵まれなかったのですが、すでに終わっていたはずのシャクナゲが
一株咲いていました。ラッキー!

池の北側は特に苔が濃くて、もののけの森と名前がついています。
名に恥じない幻想的で神秘的な風景でした。

テント場のある青苔荘に到着です。
青苔荘前からの風景。手漕ぎボートの船着き場からの眺めが広くて一番良かった。

白駒池も堪能したので駐車場まで戻ったのですが、バスの時間まで40分ほど余裕があったので、駐車場手前から麦草峠まで向かう事にしました。
この道もまた独特な景色で楽しめます。
麦草峠からここを通って白駒池を目指す方も多いようです。

約20分ほど歩くと、麦草ヒュッテが見えてきました。
帰りのバスも止まってます。楽しい山行も終了です。

山岳的な南八ヶ岳に比べると、北八ヶ岳は高原的というか穏やかで優しいイメージがあります。何度訪れてもその都度癒される大好きな所です。
日帰りでも十分楽しめる所ですし、さほど危険な所も無いのでお勧めの山域ですね。


コースタイム
白駒池バス停 10:45 → 白駒荘 11:00 → 白駒湿原 11:22 → ニュウ手前稜線 12:28
ニュウ 12:30~13:00 → 白駒池 14:05 → 青苔荘 14:21 → 麦草ヒュッテ 15:05