美ヶ原 王ヶ鼻(2008m) 王ヶ頭(2034m)

2023年9月7日木曜日

長野県

 2023年8月27日(日)    天気 晴れ



今回はハイキングというよりはそれこそ2時間ほどの観光的な散策になります。
8月の終わりに夏の疲れを癒しに、信州は松本、浅間温泉に行ってきました。
そこでのちょっとした観光を考えていた所、
午前と午後に一便づつ松本駅から美ヶ原高原の自然保護センターまで行く直行バス
運行されているのを知って、午後便で出発しました。
(定期バスは運行されていなようですね。)

松本駅のアルプス口からマイクロバスに乗る事約1時間15分。
自然保護センターに到着です。

近隣はじめ、数多くの山頂から見る事が出来る平面状の特徴的な美ヶ原の山容。
駐車場から見える電波塔がいっぱい立っているところが王ヶ頭で最高峰になります。
山頂にはホテルも有るので、送迎用のバスが通る林道が整備されていますので
正直、がちがちの登山靴で無くても大丈夫な所です。
(一部登山道も有るのでソールはしっかりしたのが良いですけどね)

砂利で舗装された正面の林道を進んで行きます。
早くもアキノキリンソウとハクサンフウロがお出迎えしてくれました。

斜め正面に王ヶ頭の電波塔を見ながら林道を進んで行くと分岐に出ます。

左は王ヶ頭に向かう道で、舗装されていない普通の山道。
今回は右の林道を進んで、王ヶ鼻、王ヶ頭をめぐる逆時計周りですすみました。

ある程度林道を歩いていくと、王ヶ鼻へ向かう分岐に出ます。
ここから王ヶ鼻までは普通の登山道ですが、整備されてますので
大変な所はまったくありません。
エゾカワラナデシコが奇麗でした。

途中からの大展望。霧ヶ峰方面から南アルプス、鉢伏山と右手奥に中央アルプス。

途中ハンゴンソウの群落が有りましたが、残念ながらもう終わりの時期でした。

分岐から15分ほどで王ヶ鼻に到着です。
眼下に松本市街を挟んで、向かい側に大きく北アルプスの壁が続きます。
この日はちょうど雲の高さがアルプスの眺望を消してしまいましたが、
それでも素晴らしい展望でした。

あたりにはマツムシソウ、ヤマハハコがいっぱい咲いていました。

展望と花を堪能したあとは、先程の分岐に戻り、王ヶ頭を目指します。
地球防衛隊の基地(笑)のような、王ヶ頭。
多数の電波塔が立っています。
そこへ向かう道脇にはウメバチソウがいっぱい咲いていました。

鉄塔群の脇に美ヶ原高原の最高点、王ヶ頭があります。
ここからの眺めも大変すばらしいです。
既に夏の午後でボヤっとしてしまってはっきりとは見えませんでしたが
早朝や空気の澄んだ秋初冬でしたら中央アルプスから木曽の御岳、乗鞍から北アルプスと
見て取れる所です。
それでも近隣の山々など良い眺めでした。
王ヶ鼻と比べて、電波塔や大きな王ヶ頭ホテルも有って、山頂(最高点)というよりは
観光地の展望台といった感じです。

ホテルの前から、平坦な美ヶ原高原はまだまだ続きます。
牧場の間を通って、美しの塔、そして山本小屋まで。
朝の便でくれば時間もかなり余裕が有るのでアルプス眺望コースを取って周遊するのも
良いかもです。

今日は時間が限られていますので、ホテルの前から、自然保護センターへ戻りました。
ここから林道の出会いまでは未舗装の登山道(ハイキングコース)です。
途中、道端には高山植物がいっぱい咲いていました。

戻る途中で見た上田、方面の展望。
以前登った独鈷山も良く見えました。

自然保護センターから半時計周りでゆっくり散策して約1時間半。
短い時間でしたが、楽しいひと時でした。
バスは期間運行で来年も運行するかどうかはわかりませんが、
がっちり登山はちょっとという方はお勧めです。
帰りは浅間温泉で下車、一泊してのんびり温泉を堪能しました。

美ヶ原高原に訪れるのは前回は小学生だったので実に45年振りくらいでしょうか。
塩尻に単身赴任していた父の元へ夏休みになると1ヵ月ほど滞在していました。
その時、母と兄弟とで訪れた場所です。
途中からガスった上に小雨も降ってきて、急ぎ足で牧場の間を歩いていた時に山本小屋の方だと思うのですが、
ジープで拾っていただいて大揺れの荷台が楽しかった思い出があります。
毎日というわけではないですが、北アルプスや八ヶ岳など連れて行ってもらって、
今、山をはじめアウトドア活動が好きなのはその時の影響かもしれませんね。