北八ヶ岳 北横岳(2480m)

2024年10月17日木曜日

長野県

 2024年10月17日(木)     天気 晴れ


今年は10月になっても気温が高く、秋の訪れは遅いようです。
それでも来月になれば、高山帯は初冠雪の時期でしょうから
そうなる前にお手軽な北八ヶ岳は横岳に登ってきました。

往復ロープウェイ利用、しかも北横岳の往復だけですので3時間弱の軽いコース。
時間に追われることも無く、のんびりと歩いてきました。

茅野駅からバスに乗って終点。
スタートの北八ヶ岳ロープウェイ。
昔、XCスキーで良く利用していましたが、登山は麦草峠利用が多かったので
本当に久しぶり。
乗ればあっという間に2237mの山頂駅です。

左手奥に目指す北横岳。

先ずは、広大な坪庭を歩いていきます。
ロープウェイで来た観光客向けに一周の遊歩道が整備されており歩きやすいです。
分岐で周遊コースを離れて、北横岳方面へ。

間もなく訪れる冬を前に、寂しい感じですが、低木の間に小さな実が色づいていました。
クロマメノキ

コケモモ

シラタマノキ

坪庭が終わり、山肌にとりつくと実に北八ヶ岳らしい雰囲気に変わります。

三ッ岳方面を分岐を右に見送って進みます。
北横岳の往復で物足りない方は下山時にこちらのコースを取って、雨池峠経由で
ロープウェイ駅に向かうと良いと思います。
岩場で足元に注意が必要な道ですが、危険な事はありません。+2時間も見れば良いかと。

分岐を過ぎて、なだらかな道をしばらく行けば、北横岳ヒュッテです。
ヒュッテの前に七ッ池へ向かう分岐があります。
そちらは帰りに寄ることにしました。
平日でヒュッテは営業してませんが、
小屋の周りには休憩スペースがいっぱい用意されてましたので、
ちょっと休憩。

小屋から一登り頑張れば、山頂の一つ南峰です。
着いたときはちょうど同じ高さに雲が多く、大展望は利きませんでしたが
東側に大きく広がる雲海と、南から西側の雲が時折切れて、
御嶽山とその左側に中央アルプス、木曽駒ケ岳でしょうか、見る事ができました。
手前には守屋山も見えます。
しばし展望を楽しんだ後、北峰を目指しました。

北峰まではほんの5分ほど。
こちらも西側から雲がどんどんと上がって来てましたが、
時折、それも切れて目の前に大きく蓼科山が見えました。
蓼科山の左手にはうっすらと霧ケ峰の高原の原。

北西側の北アルプスは残念ながら雲で見ることができませんでした。

東側は雲海が広がり、その中で浅間山がちょっとだけ頭を出していました。

目の前に蓼科山を望みつつ昼食を取ってゆっくりしました。

再び、南峰に戻ると先ほどとは異なり、だいぶ雲が無くなって展望が広がっていました。
南八ヶ岳までは無理でしたが、ここ数年に登った縞枯山やニュウ。
その奥に奥秩父の山々。
全体的に先ほどよりもよく見えて、しばし見とれていました。

展望を十分堪能したあと、来た道を戻り、ヒュッテの前から七ッ池を目指します。
ほんの5分ほどで到着。
静まりかえったとても美しい所で、澄んだ水面に青空が綺麗に映って青と濃い緑のコントラストが素晴らしかったです。


坪庭の全体像が見渡せるところまで戻ってきました。

再び坪庭を通って最初の分岐まで戻り、そこからは左に道を取って周遊コースの残りを
進みました。

縞枯山から下山してきたときに通った雨池峠からの道に合流します。

ロープウェイ駅に到着、20分おきの運行でしたのでちょっとだけ待ってから
山麓駅に降りました。
上では目の高さに雲があって見ることができませんでしたが、
帰りのロープウェイでは、少し降りた所で北アルプス方面の展望が広がり、槍ヶ岳や穂高を見ることができました。

針葉樹が多く派手な紅葉ではありませんが、黄色く染まった山肌に点々と見える紅が
とても綺麗でした。
山麓駅周辺はちょうど紅葉中、帰りのバス待ちの間にちょっと散策して楽しみました。

山頂駅から往復で三時間弱、危険な所も無く楽に登れる山なので、どなたにもお勧めです。
物足りない方は最初に説明した三ッ岳を通るコースも良いですし、
山頂駅から麦草峠に抜けてもよいと思います。
苔むした森林帯の北八らしいコースです。

さえぎる物の無い大展望というわけにはいきませんでしたが、それでも十分な
高度感と展望も楽しめて満足な山行でした。

コースタイム
ロープウエイ山麓駅 10:20 → 山頂駅 10:40 → 坪庭分岐 10:50 → 三ッ岳分岐 11:30 
→ 北横岳ヒュッテ 11:35 → 北横岳南峰 11:50 → 北峰 12:00~12:30 → 
七ッ池 12:50 → 坪庭分岐 13:35 → 山頂駅 13:47