栃木 三峰山(605.0m)

2017年3月18日土曜日

栃木県

2017年3月14日(火)     天気 雨のち曇り

2014年に一度行ったことがあるのですが、その時は大雪の影響が残っていて
山頂まで行くことが出来ませんでした。
http://ekikara.blogspot.jp/2014/03/605.html
よって、リベンジ登山となります。(笑

三峰山の名の付く山は数多くありますが、今回のは栃木市と鹿沼市の間に位置する
御嶽山信仰の山です。

栃木駅から栃木市営バスの寺尾線で星野御嶽山入口バス停を目指します。
約45分ほどかかりました。
東京は雨模様でしたが、栃木県地方は曇りのち晴れの予報。
しかしながら到着した時は残念ながら小雨がぱらつく状況でした。
やむ事を信じて足を進めることに。

バス停を降り、橋を渡ると大きな蔵のある立派な家が目に入ってきます。
目的の御嶽山神社はすぐ横にあります。
 とても綺麗に手の入った神社で門を入るとすぐ左手に登山コースの看板があります。

正面横の階段から登りはじめ、祖霊殿を過ぎると杉林の中の道になります。
やがて滝行の場所でもある清滝不動に到着です。
この日は寒の戻りもあり、滝水はかなり冷たそうでした。 
清滝不動横の階段を登り、沢沿いの道を行きます。
右に取り付いてしばらく行けば普寛神社の社に到着です。
前回来た時は雪や倒木で右に取り付く道を見つける事が出来ず、
ここの手前で退却しました。
右手奥に社が見えていればなんとかなったのでしょうが、見えるとこまでもたどり着いていなかったようです。
 
社の右手には石祠の並ぶ急な石段の道です。圧巻です。
 数多くの石祠は苔生して雰囲気のある佇まいでした。
正面に岩壁のある所まで登りつめたら、右手に廻ります。
左手に踏み跡がありましたが、途中までで切れていますので間違えないように(笑
直ぐに御嶽大神御岩戸入口に到着です。
ここで阿留摩耶山と奥の院との分岐になります。
右手を進み奥の院を目指しました。


葉の落ちた木々の間に奥日光方面の山々が望めるという事だったのですが、
生憎の天気で遠望は利きませんでした。
やがて道は綺麗に枝打ちされた杉林の中入っていきます。
静かで厳かで信仰の山に相応しい感じでした。

登り詰めて稜線上に出ると分岐です。
右が奥の院。そちらに向かった後、ここまで戻り左の道を進む事になります。
それまでの杉林から雑木の葉の落ちた林の中を進んでいきます。
薄っすらとかかったガスの先に奥ノ院が現れました。
立派な神皇産霊尊、天之御中主尊、高皇産霊尊の三尊立像が立っています。
展望の良い所だそうですが、まだ雲も低くあり見晴らしは利きませんでしたが、
かえって信仰の山としての雰囲気の良さを感じることができました。
お参りの後しばらく休憩をして先ほどの分岐まで戻りました。
分岐から先はしばらくは穏やかな杉林が続きますが、やがて右手に立ち入り禁止のロープと石灰岩を採掘する大きな音、そして木々の間から下方に削り取られた山肌が見えてきてしまいました。
この状況は延々とこの先続きます。

いったん大きく急坂を下り、権現山へ登り返します。
小さな案内板の分岐で左に三峰大神を分け、右の杉林の中へ進み、また大きく下ります。

途中大蛇に巻きつかれたような木を見つけたので記念撮影。
見事に螺旋に巻いていました。
下りきったところが倶利伽羅不動尊との分岐です。
案内板は無く、赤いテープが張ってあるだけの所です。
山頂へ向かった後、またここまで戻ってきます。

分岐からまた登り返して行くと道の右手奥に小さな石祠が見えました。
取りあえず向かってみると・・・

三峰山山頂です。 ちょっとあっけない感じで到着です。
山頂は木立に囲まれ展望はありません。
唯一開けた西側はちょっと悲惨な状況でした。

狭い山頂に大きくネットの塀と立ち入り禁止の看板。
あまりにも興醒めというか唖然としたのでそそくさと山頂を後にしました。

先ほどの分岐まで戻り、下るとすぐに倶利伽羅不動尊です。

ここからちょっと滑りやすい道をさらに下っていき、右に入ると浅間大神です。
鍾乳洞らしいのですが、鍵がかかっていて入ることは出来ませんでした。
以前は入ることができたようなのですが。
山頂はとても昼食を取る雰囲気ではなかったので、ここで昼休憩を取りました。
ここでも他の木に巻き付いた大きな木を見ることが出来たので記念撮影(笑

休憩後、大神前の梯子を下りて、下ってゆけばやがて林道に出ます。
林道に出てしまえば出発点であった大きな蔵の有る家がすぐに見えてきます。
バスの時間までまだちょっと余裕があったので
神社境内で綺麗に咲いていた梅の花などを愛でて時間をつぶしました。

バス停に向かう途中で写した今日歩いた稜線です。
奥ノ院までの雰囲気がものすごく良かっただけに、分岐から三峰山頂までの道中は
正直かなりの興醒めでした。
黄色と黒のロープが続き、途中途中で立ち入り禁止の大きな看板。
更に最後の山頂はもう悲しいくらいでした。
登ってたどり着いたのが工事現場みたいな感じです。
今まで登ってがっかりした山頂はいくつかありますが、第一位の栄冠を獲得でしょう。

ただ奥ノ院までは本当に良いので、行かれる方は奥ノ院との往復をお勧めします。


コースタイム
星野御嶽山入口バス停 9:40 → 清滝不動 10:00 → 奥ノ院 11:00 →
三峰山山頂 12:05 → 浅間大神 12:30~13:00 → 御嶽山神社 13:40