那須 茶臼岳(1915m)

2020年7月27日月曜日

栃木県

2020年7月21日(火)   天気:曇り



自粛すべきかどうか色々と悩んだのですが、思うところも有り、
マスク着用、三密を避ける、会話は少な目にと感染予防をしながら
4ヶ月ぶりに登山してきました。

那須自体は何度も登った事が有るのですが、
盟主たる茶臼岳に登るのは実は今回が初めてでした。
割と登山客と観光客で混雑しているイメージがあったからだと思います。

今回は楽してロープウェイを利用し、茶臼岳から牛ヶ首、そして那須湯本温泉まで
下るコースです。
登りこそ楽ですが、1915mから840mまで1000m以上を下る事になります。

那須塩原駅からロープウェイ山麓駅行きのバスに乗ります。
途中地元の方が数名乗りましたが、いつもなら平日でもいる登山客や観光客も
乗る事も無く、最後まで私達二人のみでした。

ロープウェイ山麓駅で降りてロープウェイへ、
観光客が数名いらっしゃいましたが、実に静かなものでした。
待つ事も無く乗車し、あっという間に1684mへ。

駅を出ると茶臼岳に向かう登山道です。
久しぶりの山歩きに心が躍ります。
下界はすっかり雲の下、というか雲に覆われています。

ロープウェイ山頂駅。いつもなら賑やかなんでしょうけど・・・・
静かすぎてちょっと寂しく感じました。

山頂までは、がれた登山道。あちらこちらにウラジロタデが咲いています。

牛ヶ首方面からの道

ミヤマタンポポでしょうか?

噴火口跡を右手に見ながら。

イワオトギリ。

ニガナ。

山頂が見えてきました。

鳥居をくぐれば山頂は直ぐです。360度の展望が迎えてくれます。
山頂から朝日岳とその先に三本槍岳。

雲が有って遠望は利きませんでしたが、緑濃く久しぶりの山並みに満足でした。

会津方面の展望。

下に姥が平とひょうたん池


山頂からお鉢巡りをして峰の茶屋方面へ向かいます。
ちょうど下に峰の茶屋が見えました。
いつも風が強いイメージですが今日は穏やかそうですね。

お鉢巡りの途中から山頂を見上げて。


朝日岳方面に向かう登山道ほどではありませんが、
途中、高山植物をいくつか見ることができました。
可愛らしいアカモノ

マルバシモツケ。


峰の茶屋方面との分岐に到着です。
いつもなら登山者でにぎわう峰の茶屋にも人影はまばらでした。



流石山、大倉山方面。雲がかかりこれはこれで美しい色合いで素晴らしい景色でした。

コメツツジでしょうか? 可憐な小さな花でした。


硫黄でしょうか?
無間地獄周辺では、今も絶えることなく噴煙が上がってます。
温泉の臭い漂う登山道です。

下に姥ヶ平。見た所乾ききっているような。右手には瓢箪池もあります。

牛ヶ首で立ち上る噴煙を眺め、しばしの休憩です。

ウラジロタデともこの辺でお別れです。

正面登って行く道はロープウェイ山頂駅に向かう道。
途中の高雄口の分岐から殺生石方面のコースにはいります。
天気観測用の設備を越えると、それまでの開放感溢れるコースから
灌木の中の見晴らしの効かない道にかわります。
日差しがあまりささない為、長梅雨の雨で苔むした石は湿っており
滑りやすく歩きにくい道でした。
滑りそうな道をひたすら下って行きます。
あまり使われてない登山道ですが、整備はきちんとされていました。
途中、温泉場の跡地を過ぎると、割と歩きやすい道に変わります。
そうはいっても、ぬかるみにはまったりと大変でした(笑

やがて舗装路に出て別荘地の中をつらつらと下り、途中で大きく左に折れて進めば
やがて殺生石です。
下界は霧の中、峰の茶屋との分岐から誰一人会わずに降りてきましたが、
ここはさすがに観光客の方が少しいました。
下山中、ゆっくり食事できそう場所も無かったものですから、ここのベンチで
遅めの昼食を取って湯本のバス停方面に向かいました。

いつもですと【鹿の湯】に入って終了なのですが、自分が熱い湯船が苦手な事と
割と狭めで落ち着かないので
今回は少し下った所にある【小鹿の湯】に入りました。
こちらも源泉かけ流しですし、少しぬるめでゆっくり浸かることが出来て
多分今後はこちらを利用すると思います(笑
料金も¥500とリーズナブル。

長梅雨でなかなか天候に恵まれない中、下界は終始霧雨のような状態でしたが
雲の上は時折晴れ間も見れ美しい景色を見る事ができましたし、
4ヶ月ぶりの大自然の解放感はそれはもう素晴らしく気持ち良いものでした。

いつ行っても観光客、登山客でにぎわっているイメージでしたから
正直、すいてて良かったというよりは少々心配の方が大きかったです。
コロナの影響でゴールデンウィークをつぶし、更に書き入れ時の夏のシーズンも
こんな感じで正直地方の観光地は心配でなりません。
コロナも問題ですが、やはり生きていく糧が無い事の方がもっと問題だと思います。
交通インフラや観光地や登山道の整備等などは地元の方の生活が成り立った上で
出来る事ですからね。
兎に角、早く収まるなり、
収まらない場合は地元の方に迷惑を掛けぬよう十分感染予防をして
お金を落としに行く事が大切だと思いました。

いろいろと意見は有るとは思いますが
皆さんなるべく少人数で、感染予防を十分しながら山登りに行っていただきたいですね。


コースタイム
ロープウェイ山頂駅 9:25 → 茶臼岳山頂 10:05 → 硫黄鉱山跡 10:40 →
牛ヶ首 11:00 → スキー場分岐 12:44 → 殺生石 13:40





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