尼ヶ禿山(1466m) 迦葉山(1322m)弥勒寺

2022年7月10日日曜日

群馬県

2022年6月26日(日)    天気:晴れ



ちょっと忙しくてUPが遅れてしまいました。

いつもは平日休みなのですが、たまたま日曜日に休みが取れたので
群馬県玉原の尼ヶ禿山に行ってきました。

上越線沼田駅から関越交通バスの迦葉山線に乗って終点の玉原センターハウスまで。
センターハウスまでは土日祝日のみの運行で、
平日は迦葉山までになります。

9時台のバスに乗って約1時間ちょっと、センターハウスのバス停に到着です。
とは言ってもバス停周辺には何もなく、センターハウスは舗装路をさらに歩いた先に
あります。
ちょっと歩いてセンターハウス。トイレ休憩してのち右側の車止めの有る道に入って
玉原湿原方面を目指します。
道路の脇には薄紅色のウツギの花が。

湿原入口の二股で湿原方面を見送って左方面に進んでいくと
左手に大きく玉原湖が現れます。
しばし ボ~~~と眺めた後(笑)、足を進めます。

ゲートの有る二股は左手の舗装されてない方を進みます。

しばらくいくと、目の前には立派な東京大学のセミナーハウスが
建物の左手奥へ進んだところに登山口があります。


出だしは豊かなブナ林の中を進んで行きます。
玉原越えとの分岐。
玉原越えからは、水上から湯ノ小屋に向かうバスの長沢橋バス停に出る事ができます。
特にきつい登りも無く、穏やかなブナ林の道が続きます。
タニギキョウに似ているような??

ギンリュウソウ(銀龍草、ユウレイタケ)がいっぱい咲いていました。


第五鉄塔に到着。鉄塔奥に道が二つありますが、
尼ヶ禿山へは何故か寂れた道の方です。行き止まりの方が入口がしっかりしてます(笑)。

分岐で迦葉山方面への道を見送って、さらに進めば

大きく目の前が開けて大展望です。
細い道の先に山頂が、そして左手には

武尊山、赤城の山々、前方沼田の市街の手前に小さく戸神山、子持山から榛名の山々


目の前の広大な風景には反して、山頂は狭く、1グループでいっぱいになってしまうくらいでした。すでに1グループいたので、休憩場所を探してちょっと先まで足を延ばしましたが
樹々に囲まれていて開けた場所が無かったので、
結局山頂まで戻って、登山道の脇に腰かけて昼食を取りました。

この日のお昼は高崎駅で買った【達磨弁当】。やはり美味いですね~~。

昼休憩を取ったのち、先程の分岐まで戻り、迦葉山を目指しました。
センターハウスの駐車場に戻る方がほとんどで、迦葉山まで縦走する人はあまりいないみたいです。

玉原湖へ向かう分岐を過ぎて、迦葉山方面へ。
こんな昼間にクワガタ発見。

尼ヶ禿山から迦葉山の間はあまり通る人も無く、荒れている場合があるという
情報もあったのですが、踏み跡もしっかりしていましたし、あやふやな所では
しっかりと印もあって、迷うような事はありませんでした。
樹林帯の中の道が続いて、景色に変化が無いのでちょっと単調でした。
あと、今までの登山経験の中で一番と言っていいほど、とにかくハエが多くて多くて
それがちょっと辟易しました。

途中ちょっと開けて白樺湿原に到着です。
湿原の面影は十分ありますが。だいぶ植生の変化があるようです。

湿原から迦葉山への道はちょっとわかりにくいですが、印がちゃんとあります。
登山道奥から左に湿原を渡る感じでありますので注意して進んでください。
湿地の上に倒木を気持ち程度に置いてあるだけですのでちょっと気を使います。

最後の登りがきつかったですが、迦葉山の山頂に到着です。
狭い山頂は樹々に覆われており、子持山方面が少し開けている程度です。
ちょっと休憩したのち、弥勒寺へ向けて下山しました。

奥の院の和尚台に近づくにつれ、大きな岩が多くなってきます。
巨石の間を抜けて、抜けて

和尚台(奥の院)に到着です。
高さは60メートルもある岩で、御開山様天巽禅師が修行した場所であり御開山の座禅石とも呼ばれています。
岩の裂け目などを鎖でたどり、絶景の頂上まで登ることができます。
登りは割といけそうな感じでしたが、下りがかなり大変そうですし、ちょっと疲れていたので、無理をせず今回は下から見上げるだけにしました。
実際、事故も起きているようですので、岩登りの経験の無い方はやめた方が良いでしょう。

和尚台から20分ほど下れば迦葉山弥勒寺です。渡廊下の下をくぐってから
本堂でお参りをしました。
開運守護の天狗様としてあがめられていますので
堂内は大小天狗の面でいっぱいでした。

参拝後は舗装路を避け、旧参道が道路の途中まで伸びていますので
そちらを進みました。

途中の沢沿いの道で立ち止まって写真を撮っていたのですが、
多分その時に付いたのだと思います。

出るという情報は無かったので油断していました。
ふと足元を見たら、靴と靴下に合わせて4匹ほどヤマビルに付かれていました。
持っていた除菌シートでつまんで剥がして、最後は道路でつぶしました。
拡大防止の為にも放らないでつぶしましょうね。
ちょっとびっくりしましたが、割と冷静に対処出来ました(笑)

さて弥勒寺からバス停まではのんびり歩いて40~50分くらいです。
つらつら歩いて朝バスで通った道に到着です。

ちょっと先のバス停で一日三往復の最後のバスを待ち、沼田駅まで戻りました。

以前から一度訪れたいと思っていた山でした。
仕事で日曜祝日は休める事が少ないので、やっと叶った感じです。
天候にも恵まれて、山頂からの大展望はとにかく素晴らしかったです。

迦葉山への縦走はどちらかというと秋の方が良いかもしれませんね。
初夏ですと目に入る景色、色が単調なのと
ハエがとにかく多くて多くて煩わしかったです。
たとえるなら映像でよく見るアフリカの草原の動物状態のような感じです。
ただクマの多い地域ですので秋は要注意だと思います。

初夏、夏でしたら尼ヶ禿山の往復と玉原湿原の組み合わせが気持ちが良いのでは。
広大な展望に比べて、山頂は本当に狭いですから小人数がお勧めです。

コースタイム
センターハウスバス停 10:20 → 尼ヶ禿山山頂 11:48~12:30 → 
白樺湿原 13:44 → 迦葉山 14:14 → 弥勒寺 15:05~15:25 → 迦葉山バス停 16:15