棒ノ折山(棒ノ嶺)969m

2023年10月19日木曜日

埼玉県

 2023年10月12日(木)      天気 晴れ

関東の低山の中でも自分のベスト3に入る棒ノ折山に10年振りに登ってきました。
西武池袋線の飯能駅で下車、そこからバスで河又名栗湖入口バス停を目指します。
さわらびの湯バス停の方が近いのですが、朝早く営業前なので止まりません。

バス停から入間川(名栗川)を渡って、さわらびの湯方面を目指します。

さわらびの湯を左に見送って、そのまま舗装路を有馬ダム(名栗湖)へ登っていきます。
道路際にはツリフネソウ、ミズヒキ、セイタカアワダチソウが咲いていました。

てくてく登って有馬ダムに到着。
今までで一番水量が少なかったです。
ダム湖の周回道路を進んで行けば、登山口に到着です。

以前は、ここ入口脇に水場が有ったのですが、草に覆われて無くなっていました。

出だしこそ奥武蔵らしい登山道ですが、足を進めるにしたがって、沢沿いの岩の多い道に
変わっていきます。
やがてこの白谷沢コースの核心ともいえるゴルジュをたどる道になります。
水しぶきを近くに感じながら、何度も渡渉を繰り返し、途中いくつもの滝を横に見ながら沢の脇を登っていきます。ここがこの山の一番面白い所で、沢登以外で他の山では
あまり体験できないコースです。
やがて道は沢の脇から離れて、普通の登山道に変わります。
一度林道に出て向かい側から入り込み、更に進んで行きます。

途中トリカブトの群落が有りました。
勾配も無く、整備された道になれば間もなく岩茸石です。

帰りはまたここまで戻って、この岩の左側に入り込んでいきます。
沢の楽しい登山道とは異なり。ここから地蔵峠、そこから山頂へときつめの登りが続きます。
以前来た時はまだ山頂へ続く直線の広い登山道が有ったのですが、登山者が多く崩壊したのか、立ち入り禁止で脇の道を登っていきます。
剥きだしになった樹々の根が凄くて歩きずらい道でした。

このところ割とお気楽な登山が多かったので、久しぶりのちゃんとした登りがきつかったです。(笑)
頑張って登って到着した山頂では驚きの光景が待ってました。

前回登ったのが2012年ですから約10年振り。
前回は下2枚の画像のように北東方面に大展望が広がっていたのですが、
今回は育った樹々に視界を遮られ、展望はほとんど見る事ができませんでした。
まあ、自然の行いですからこればかりはしょうが無いですね。

山頂は相変わらず広く、ベンチ等も多く配されてますので、今回は山頂でポーク卵サンドを
作って昼食を楽しみました。
出来立てを外で食べるのはやはり美味しいですね。
今回フランスパンは棒のままザックの脇にさして登ってきました。(笑)
割と使えます。

昼休憩をとった後、来た道を岩茸石まで戻り、滝ノ平尾根コースでさわらびの湯まで
戻りました。
岩の左手柵との細い間が登山道です。

今回は展望には恵まれなかったのですが、下山途中休憩した場所から二子山、武川岳などを
見る事ができました。

下山後、さわらびの湯へ立ち寄り、汗を流してから帰りました。
さわらびの湯は10月桜が多くて、結構咲いていましたよ。

大好きな低山だっただけに山頂での展望無しの光景はちょっとというかかなり残念でした。
まあそれでも、この山は白谷沢コースだけでも十分楽しめる山ですのでお勧めです。
奥多摩側からですと割と楽に登れますが、この山は是非埼玉側から登って頂きたいですね。

台風や雨のせいでしょうか崩れた登山道も有ったので、10年という月日は、自然の光景を
様変わりするのには十分すぎる長さなんでしょうね。
紅葉にはまだ全然早すぎる時期ですが、コースの特性上、肌寒い季節は水が寒々しすぎると
思うので春から秋のはじめくらいがちょうど良いと思います。

コースタイム
河又名栗湖入口バス停 8:40 → 有馬ダム 9:00 → 登山口 9:13 → 岩茸石 10:30 →
山頂 11:15~11:55 → 岩茸石 12:30 → さわらびの湯 13:55